ガラパゴス化という言葉があるよ…
イラストを生成できるスマホアプリ3選を紹介!その上手な使い方は

AI画像生成が一般層に広がっていき、現在スマートフォンアプリでも簡単にAI画像生成が可能となっています。絵がかけない人でもAI搭載アプリを使用することで簡単に可愛くて美麗な絵を作成して保存し、SNSなどに公開している方も多いのではないでしょうか。
絵が得意だけど背景やオブジェクトが苦手な方も、AIに背景画像を生成してもらい、合成することでさらにクオリティの高い絵にすることができます。アプリの中にはすでに描いた絵を添付し、テイストなどを指定することで普段自分が描かない感じのイラストに仕上げてくれるものもあります。
スマートフォンで触ることができるので、さくっとお手軽に作成できるのでAI画像生成入門にオススメといえるでしょう。この記事では、AI画像生成を搭載したスマートフォンアプリを実際触ってみておすすめだと思えるものを3つ紹介し、さらに使い方も解説します。
AI画像生成スマートフォンアプリを選ぶ時のポイント
AI画像生成スマートフォンアプリを選ぶ時のポイントは次のとおりです。
無料でお試し期間がある有料アプリである
1つ目は「無料でお試し期間がある有料アプリである」ことです。
AI画像生成を搭載したスマートフォンアプリには、無料でイラストを作成できるものと有料で作成できるものがあります。基本的に1回で希望通りのイラストの生成は難しく、何度も生成をやり直す場合が多いでしょう。有料の場合、大抵はお試し期間が3日間~7日間ほどあるものが多く、一日に生成できる枚数が制限されているものもあります。
完全無料のものもクオリティは高いですが、有料プランがあるアプリは完全無料のものに比べて指定条件が幅広く、候補を四枚同時に生成してくれるものが多いです。また、広告を見たり、SNSでシェアをするなど条件を満たすことで無料生成できる回数が回復するものもあります。
お試し期間がすぎると料金を請求されますが、大抵はその期間以内に解約すると料金は発生しないので、安心して試すことができます。実際使ってみて気に入ったらアプリに課金するといいでしょう。
画風のジャンルが豊富
2つ目は「画風のジャンルが豊富」であることです。
プロンプトでキーワードを指定する以外にも、画像生成の画風スタイルのジャンルが豊富であると非常に幅が広がって便利です。アニメ風や浮世絵風、ミュシャ風など、雰囲気を絞り込むことで、より自分が作りたい画像に近いものが生成される可能性が高くなります。
参考画像をアップロードできる
3つ目は「参考画像をアップロードできる」ことです。
もうすでにこちらで描いた絵や写真などの参考画像をアップロードすることで、同じポーズや似た画風、雰囲気のイラストを生成できる確立が高くなります。参考画像を用意する手間がかかりますが、プロンプトの文字指定だけよりも多くの情報を直接指定できる強みがあり、より希望の仕上がりに近づけることが可能です。
また、ラフ程度にざっくりと描いたイラストをAIが美麗に仕上げてくれるといった補正の使い方もできます。背景を描くのが苦手な人や自分の絵をもっと可愛くしたい人は、どう仕上げたら良いのかの参考にすることができるでしょう。AIが補正してくれた絵では指の数などがおかしい点があるのでその点を手直したり、目の部分だけ書き直せば普段よりも短時間で美麗なイラストを生み出すことができます。
キャンバスのサイズがたくさんある
4つ目は「キャンバスのサイズがたくさんある」ことです。
AIを搭載したスマートフォンアプリの中には、用途に応じて画像サイズを指定できるものがあります。正方形や縦長などのようなテンプレートだけでなく、自由にサイズ思考できるものもあります。SNSに投稿する程度ならどのサイズでも気にはなりませんが、壁紙や自作イラストの背景素材など素材として生成して利用したい場合は、用途に合ったサイズ指定が可能な方が使いやすいです。
他ユーザーの生成したプロンプトを参考できる
5つ目は「他ユーザーが生成したプロンプトを参考できる」ことです。
AI画像生成を搭載したスマートフォンアプリの中には、アプリ内に投稿された他ユーザーが生成したイラストを閲覧できるものもあります。同じプロンプトでも単語の順番によって絵の感じが異なるので、他の方が生成したプロンプトを参考にできれば、さらに理想の絵を生成できる可能性が高くなるでしょう。
AI自動生成スマートフォンアプリで遊ぶ時の注意点
AI画像生成で作成した絵は基本的に自由に使用できますが、気をつけるべき点もあります。AI自動生成スマートフォンアプリで遊ぶ時の注意点は以下のとおりです。
生成したイラストをそのままの状態で販売するのは不安が残る
1つ目は「生成したイラストをそのままの状態で販売するのは不安が残る」ことです。
大抵のAI自動生成を搭載したスマートフォンアプリはユーザーが生成したイラストに足して、著作権を主張しないことを利用規約で表明しています。そのため、AI画像生成の絵はSNSに投稿したり、自身の絵の背景に使用できたり、場合によっては商用利用も可能です。
しかし、AI画像生成した画像が著作権で保護されているかは未だに明確になっておらず、具体的な線引きもされていない場合が多いので、そのままの状態で販売するのは避けたほうがいいかもしれません。アプリによってはOKなところもあるので、その場合はしっかりと規約を読んでおきましょう。
AI画像生成したイラストに絵師が手直しした作品には著作権が発生する
2つ目は「AI画像生成したイラストに絵師が手直しした作品には著作権が発生する」ことです。
AI画像生成の絵に著作権があるかどうかは微妙ですが、そのイラストに自身が描き加えたり修正したものには著作権が発生します。たとえば、AI画像生成の絵を背景としてキャラクターを書き加えたり、イラストをもとに自作の絵を描くなどです。ただし、商用利用や販売不可になっているアプリもあるので、しっかりと利用規約を読みましょう。
AIイラストを生成できるおすすめスマホアプリ3選
自分で利用してみて、簡単に作れておすすめだと感じたAI画像生成スマートフォンアプリを3つ紹介し、使い方も解説します。
AIピカソ
AIピカソはキーワードや画像を設定することで画像生成が可能なAI画像生成アプリです。
また、キーワードを入力して画像設定を行うことで、よりイメージに近い画像生成を行うことができます。設定画面にイメージする格好などを手書きで描くと、近いものが生成される可能性が高くなります。
まず「テキストを入力」に作り出したい絵のキーワードを入力します。「一人 少女 女子高生 正面 白いセーター アニメ 漫画 宮崎駿スタイル かわいい 眼鏡 ショートヘア」と入力しました。思い浮かばない場合は人気のテキスト一覧から選びましょう。
次に任意でスタイルを選びます。油絵を選びます。
・ファンタジー
・いらすとや風
・木炭
・3Dゲーム
・サイバーパンク
・シンス
・油絵
必要に応じて「+」から参考画像を追加します。直接描画もできますが、フォルダから画像を選んで、反映させたい部分を塗りつぶします。(マスク機能)
これを参考画像に指定し、最後に「Create」を押します。
何枚も出力することで、精度の良いものも出てきます。手直しすればいけそうなのが何枚もあります。ちなみにmeituというスマートフォンアプリの中にある「AIイラストメーカー」を使って変換するとこうなります。
AIピカソで土台を作ってmeituで綺麗に変換して、さらにこれをベースに手を加えるとさらに素敵な作品になるでしょう。
AI イラスト・絵描きアプリ – UniDream
「AI イラスト・絵描きアプリ – UniDream」は自撮り写真をAIがアニメに登場するような美少女・イケメンに加工してくれる画像作成アプリです。精度がかなり高く、画像認識加工だけでなく、テキストを入力して編集するモードも搭載されています。作成できる種類は以下のとおりです。
①AIドリームアート:テキストからアートへ
②AI画像から画像へ:画像を任意のスタイルに変換
③AIジェネレーティブアート:コードアートの作成
④AI抽象芸術:カスタム抽象アート
②の使い方は下記のとおりです。もし文章だけでAI画像生成をしたい場合は①を選びましょう。
まずキャンバスサイズを選択します。
・3:4
・1:1
・9:16
・4:3
・16:9
次に変換したい画像をアップロードし、プロンプトを入力します。プロンプトとは簡単にいうと、こういう絵にしてほしいという指示文章のようなものです。自分の自撮り写真をアップロードし、「Short hair woman」と入力してみました。
最後にスタイル(加工ジャンル)を選択します。Animeや水彩などジャンルが充実しており、有名な画家風のタッチも用意されています。サムネイルで加工結果がわかるのも選びやすいです。
・スタイルなし
・Anime
・ストリートアーティスト風
・インパスト水彩
・浮世絵
・コンセプトアート
・古典的な肖像画
・ネオサイバーパンク
・オイルアート
・等尺性
・東洋風
・蒸気ファンタジー
・ダークファンタジー
・スチームパンク
・水彩
・ゴシックファンタジー
・ACGNアート
・神秘的な領域
・京都アニメーション
・ヒップホップ
・サイバーパンク
・新海誠
・宮崎駿
・ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ
・アルフォンス・ミュシャ
・Pixar
・クロード・モネ
・CGレンダリング
・Hiten
・ポール・セザンヌ
・グレッグ
・Artgerm
・Rossdraws
・パブロ・ピカソ
・レオナルド・ダ・ヴィンチ
・ピーター・パウル
アニメを選びました。チャンネルを選びます。
・普通
・もっと早く
「もっと早く」は有料版なので普通を選びます。トライアル版は3枚まで出力できるので、最後に「描く」を押すとイラストを描いてくれます。
すごくかわいいお姉さんができました。トレーナーを着ている写真だったのですが、シンプルだけどオシャレな服に変換されています。顔の角度も違う。背景もどことなく淡い感じがしておしゃれです。
スタイルを「古典的な肖像画」にするとちょっと恐怖映像ができてしまいました。怖い。
もう一度アニメでやると、やはり斜め横を向いてしまうようです。私が太すぎるので、横向きだと判断されるのでしょうか。こんどはネックレスまでつけてくれて、ショートヘアという言葉はムシされています。メガネをかけているし、かわいいので、絵としてはすごく完成度が高いです。
Dream by WOMBO
Dream by WOMBOは幅広いアートスタイルに対応しており、芸術的なアート・絵画を生成できるAI画像生成アプリです。キーワード、アートスタイルを設定することで、クオリティの高いアートを生成でき、参照画像を設定することでイメージする絵に近づけることが可能です。無料で利用可能ですが、有料版の提供もあります。
Try it nowを押すと他のユーザーの絵とプロンプトを見ることができます。
まず最初に画面下の「+」を押し、Enter promptに作りたい絵のキーワードなどを英語で入力します。「Black dragon, flying in the sky, detailed picture, beautiful, 8k」と入力しました。
次にアートスタイルを選択します。有料のものもありますが、無料のものを下記に記します。「Dark Fantasy」を選びました。
・Splatter
・Winter
・Flora
・Diorama
・Spectral
・Bad Trip
・Cartoonist
・Realistic
・Isometric
・Analogue
・Paint
・Polygon
・Line-Art
・Malevolent
・Street Art
・Ghibil
・Pandora
・Provenace
・Toasty
・Rose Gold
・Etching
・Dark Fantasy
・HD
・Fantasy Art
・Festive
・Synthwave
・Toasty
・Festive
・HDR
・Meme
・Retro-Futurism
・Gouache
・Comic
・Surreal
・Throwback
・No Style
・Melancholic
・Daydream
・Arcane
・Transitory
・Wuhtercuhler
・Mystical
・Psychic
・Vibrant
・Steampunk
・Psychedelic
・Ukiyoe
必要に応じて「Input image」の項目に画像を設定し、「Create」を押します。有料プランだと一気に四枚生成可能です。保存しようとすると、トレーディングカード風とスマートフォンの壁紙風にも保存できるようです。
雲の感じがとてもかっこいいです。
まとめ
実際使ってみてオススメのAI搭載スマートフォンアプリを紹介してきました。どのアプリもさくっと簡単に使うことができるので、一度試してみたい方はぜひ使ってみてください。
この記事を書いた人:赤堀堂馬(あかほり どうま)
大阪育ちのWEBライター。小説やイラスト、動画作成、ハンドメイドなど様々な創作活動を行っている。色んなところにアンテナを張ることで、様々な視点を持ち原稿を書いている。ポメラニアンが好き。