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もはや人間は不要!?AIによるイラストの自動化はここまで進んでいる!

出典:unsplash

 

AIの進化や活用はイラスト自動化だけでなく、デザインの世界においても日に日に増しています。AIをデザインに活用するということは、人間とAIとの協働によって、より効率的に、効果的なデザインが生まれることが期待されているということでしょう。AIによるイラストやデザインの自動化はどこまで進んでいるのでしょうか。今回は劇的に進み続けているAIによるイラストやデザインの自動化状況について紹介します。

 

絵が描けなくても変わりに作ってくれるAI画像生成

絵がかけなくてもAIを使用すればステキな画像を手に入れることができます。様々なAI画像生成ツールが開発されており、その一部を紹介します。

 

落書きからイラストを起こす

落書きからイラストを起こすAI画像生成は次のとおりです。

 

・NVIDIA CANVAS:落書きから背景を作成

・AIピカソ:ラフ画から絵を作成

・Image-to-Image Demo:適当に描いた絵を、リアルな絵に変換してくれるサイト。出来るのは「猫」「建物」「靴」「鞄」。

・AutoDraw:描いた線に近いテンプレのイラストを候補として提案してくれる選択お絵かきサイト

参照元:Image-to-Image Demo(https://affinelayer.com/pixsrv/)

 

テキストからイラストを起こす

テキストからイラストを起こすAI画像生成は次のとおりです。

・midjourney

・Stable Diffusion

・NovelAI

・Disco Diffusion

・DALL-E2

・ERNIE-ViLG

・AttnGAN(Generative Adversarial Network)

・WOMBO Dream

・hypnogram.xyz

・pornpen.ai

参照元:hypnogram.xyz(https://hypnogram.xyz/)

 

自分の意図に合わせて服を着用したモデルや映像を作り出すAI

韓国電子通信研究院(ETRI)は敵対的生成ネットワーク(GAN)ベースの映像生成技術を活用することで、実際の個人の好みやSNSなどの最新のトレンドを分析し、6百万枚の学習データを使って数万枚におよぶデザインを新しく生成できるAI技術を開発しました。

様々な服の種類、季節、色、柄・パターンなどの条件を選択すると、AIがカスタムでデザインしてくれます。これにより、様々な洋服とモデルを組み合わせた着装映像の作成が可能です。

また、デザインした服を仮想空間ですぐに着用できるサービスも開発し、メタバースプラットフォームで作成した衣装をアバターに着せることもできます。これらの技術は自分の意図に合わせて服を着用したモデルや映像を作り出す技術であって、ARを活用して服を重ね塗りする方法とは技術的差別性があると説明しています。

韓国電子通信研究院(ETRI)はこの技術の革新となる人工知能技術を次のように挙げています。

 

・ファッション映像多重情報抽出技術

・新規のデザイン生成およびスタイル変換技術

・着装映像自動生成AI技術 など

 

従来、アイディアがあってもデザインを実現するためにはモデルを雇って専門撮影をするなどの大きなコストが必要でした。

しかし、この技術があればその分コストを減らすことができ、モデルに適用して再イメージ化など、実際に製品を作成する前に現実的な完成品を可視化できます。

さらに、デザインの知識がなくてもAIがおすすめするデザインを選び、製品化して仮想モデルへ適用することで一般人でも簡単にファッションやアクセサリーなどの商品を企画から製品化までシミュレーションできます。そのため、この技術の登場により中小企業だけでなく個人事業主やメディアのクリエイター、一般人もブランド製品の販売水準と比較しても遜色ない競争力を備えた状態で、ファッション業界に参戦できる可能性が出てきたといえるでしょう。

 

可能なのはファッションデザインだけではありません。この技術を活用すれば撮影した写真にAIが特定のパターンやスタイルなどを加えることで独自のロゴやアイコンなど独特なブランドも作り出せることができるのです。実際に韓国電子通信研究院(ETRI)はこれを活用してポスターやマグカップ、クッションなどの商品を作成しています。

 

AIによるイラストやデザインを実現している機能

AIによるイラストやデザインを実現している機能は具体的に次のとおりです。

 

画像認識機能

1つ目は「画像認識機能」です。

画像認識機能とは、画像から「猫」「男」といった特定の対象を認識したり、特定対象と背景の違いを認識したりすることができる機能です。

デザインにおいて、AI画像認識機能は画像加工ツールで特定のものをトリミングする境界線認識として着色するなどの作業に活用されています。また、アクセスの多いウェブサイトに掲載されている画像解析や、3Dデザイン・動画のデザインにも応用されてきています。

 

自然言語処理機能

2つ目は「自然言語処理機能」です。

AIは同音異義語や類似表現などを含めて人間が話す言葉(自然言語)を理解した上で解析できるようになっています。

たとえば、「かわいいデザイン」を探す場合、Webの記述や音声会話などの膨大なデータの中から「かわいい」「カワイイ」「可愛いなどの表記違いや、「愛らしい」「キュート」などの類似表現を含めた類似するデザインを抽出します。そのため、AIの自然言語処理機能は、過去のデータからデザインの事例を探す際などに役立つでしょう。

 

予測・推論

3つ目は「予測・推論」です。

AIは大量のデザインの中から優れたデザインの特徴を抽出し、提案してくれます。膨大にある学習データの中から優れたデザインの特徴をコンピュータで割り出し、制作するデザインが好意的に評価されるかどうか予測可能です。

また、学習データを増やすことでトレンド変化にも対応できるので、過去の優れたデザインの特徴をもとに最適パーツの組み合わせなどを予測可能なサービスも出てきています。

 

イラストやデザインをAIで自動化するメリット

AIによるイラストやデザインを自動化するメリットは次のとおりです。

 

絵が描けなくても素晴らしい画像を手に入れられる

1つ目は「絵が描けなくても素晴らしい画像を手に入れられる」ことです。

どんなにアイディアがあっても、絵が描けないため形にすることが難しい、伝えたいアイディアの良さを絵がヘタなため伝えきれない。そんな悩みは多いのではないでしょうか。

しかし、AI画像生成を活用し、少し工夫をすることで自分には描けない素晴らしい画像を手に入れることができます。文章だけではイマイチ想像が難しいアイディアでも、AIに自分の思想と近いものを生成してもらえば、他の人にも伝わりやすくなるでしょう。

テキストで画像を生成する場合、AIに英文のプロンプトを入力しなければいけません。英語が苦手な場合は、様々なシーンで使える文章作成サービスが100以上揃っている、AIコピーライティングツール「Catchy」を使用すれば、簡単にプロンプトを作成できます。

 

効率的に時短ができる

2つ目は「効率的に時短ができる」ことです。

化粧品大手のオルビス株式会社は、30代の女性をターゲットとしたエイジングケアのブランド「ORBIS U」のLP作成に、AIが自動でLPデザインを生成する「AIR Design」を活用しました。AIは素早くLPを作成し、デザインの改善をスピーディに続けました。

その結果、従来では40日かかっていたLP制作が10日に短縮され、3ヶ月後の購入に至った割合(CVR)は1.6倍にまでなり、デザイン工程全体の時間短縮や効率化を実現しています。

 

AIR Design

「AIR Design」とはデザイン専用のツールを使用することなく、Webマーケティングに必要なデザイン―ランディングページ(LP)、バナー、動画のラフなどをAIで作成できるツールです。全世界のウェブ上にあるテキストや画像情報、配置などの要素がデータベースとして蓄積されており、最適なデザインを学習しています。

 

目的に応じてデザインを最適化してくれる

3つ目は「目的に応じてデザインを最適化してくれる」ことです。現在、簡単なウェブデザインやロゴデザインなどはAIでも作成可能です。モックアップ制作や線画着色など、地道で微細な作業もどんどんAIによる自動化が進んでいます。

また、ウェブデザイナーのデザインをHTMLやCSSなどでコーディングする技術も自動化が進んでおり、性能も高くなりつつあります。ウェブサイトや製品、パッケージデザインを評価するAIも出てきており、好みや使いやすさ、アクセス数の向上など、目的に応じてAIがデザインを最適化してくれます。

 

パッケージデザイン

「パッケージデザインAI」は、パッケージデザインの開発や市場調査を行う株式会社プラグが提供しています。マーケティングデータからターゲットに好まれるパッケージデザインを判断できるサービスです。画像を指定サーバーにアップロードすると好感度スコアを最大5(好き)から最小1(好きではない)まで、加重平均値で予測し、ヒートマップまで生成するので、デザイン修正には欠かせないツールになっていくかもしれません。

 

コーディングなど周辺作業や単純作業を削減することで本来すべき仕事に集中できる

4つ目は「コーディングなど周辺作業や単純作業を削減することで本来すべき仕事に集中できる」ことです。

AIを活用することで、デザイン工程全体の時間短縮や効率化が実現でき、単純作業や周辺作業を削減が可能になります。AIの力を借りながら、デザイナーは人間にしかできないデザインに集中できる環境を整えることができます。

 

まとめ

人間とAIが協働することで、より効率的に、効果的なデザインが生まれるため、AIによるイラストやデザインの自動化の需要はますます増加し、進化していくでしょう。イラストが全然描けなくても画像を作り出せるAIはアイディアを具現化する心強いツールです。無料で試せることが可能なものもあるので、この機会にぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

 

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